読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

■「何もかも憂鬱な夜に」中村文則という小説家がすごい。

f:id:keitaf31:20160923123258j:image

何度か読んでしまっている本です。

中村文則さんの本は、又吉さんの「火花」が流行った時に紹介されていた「教団X」をふと本屋で手にとってから読むようになりました。

 

「教団X」の衝撃が大きくて、他の本も読んでみたくなったのです。

「何もかも憂鬱な夜に」は、施設で育った刑務官の主人公と、夫婦を刺殺し、これから死刑になろうとする20歳の山井の話です。(短編集「世界の果て」もおすすめ。)

f:id:keitaf31:20160923123308j:image

中村文則さんの小説は、登場人物たちの言葉に心を動かされ、哲学的な学びにもなります。

「これは、凄ましい奇跡だ。アメーバとお前を繋ぐ何億年の線、その間には、無数の生き物と人間がいる。どこかでその線が途切れていたら、何かでその連続が切れていたら、今のお前はいない。いいか、よく聞け」

そう言うと、小さく息を吸った。

「現在もいうのは、どんな過去にも勝る。そのアメーバとお前を繋ぐ無数の生き物の連続は、その何億年の線という、途方もない連続は、いいか?全て、今のお前のためだけにあった、と考えていい」

 主人公が児童施設で恩師から言われた言葉です。

そして、刑務官となった主人公は、死刑囚の山井にこんな言葉をかける。

 「人間と、その人間の命は、別のように思うから。・・・殺したお前に全部責任はあるけど、そのお前の命には、責任はないと思ってるから。お前の命というのは、本当は、お前とは別のものだから。・・・」

一部だけ切り取ってもあまり伝わらないかもしれませんが...。命や生きること、希望に向き合った作品が多いです。

何か他の小説とは違う世界観です。「生きていれば憂鬱な夜もあるけど、また前を向いて生きよう」と思わせてくれるのです。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■LINE@いま、ここ。
http://bit.ly/1PbAOxR
(もうすぐ200人になります。気軽にLINE登録してください。)
Facebook
http://bit.ly/25Dm0ld
(申請あれば、だいたい承認します。)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄